レイヤーシステム(重ね着)について


釣りやスキー・スノーボード等、あらゆる状況下でのアウトドアースポーツにおいて、ウェアの重
要性はかなり高いと思います。
変化の多いアウトドアーで、その変化に素早く対応し、いかに快適に過ごせるかと言うことは、
そのスポーツそのものをいっそう楽しくさせるものでしょう。
またあくまでスポーツ着ですので、動きやすくなければなりません。
patagoniaのレイヤーシステムの優れている点はまさにそこにあります。
単品での機能はもちろんですが、総合的な組み合わせによって、より真価を発揮してくれま
す。

キャプリーン・ベースレイヤー

レイヤーシステムは基本的に3層に分けられます。
一番下はもちろん下着。これをベースレイヤーと呼びます。patagoniaではcapilene(キャプリー
ン)の名で呼ばれておりますが、本国アメリカでは下着の総称として呼ばれるほど認知度が高
い商品です。
これらはキャプリーン1、キャプリーン2、キャプリーン3、キャプリーン4の4段階のアイテムが
揃っていますので、季節によりあるいは状況により選択できます。通常の素材はポリエステル
ですが、さらに保温力の高いウール製もございます。ちろん全て保温性と即乾性を兼ね備えて
おりますので汗で冷たくなったりなることはありません。

キャプリーン1 Tシャツ
キャプリーン2 クルー
キャプリーン3 ジップネック
キャプリーン4


Rシリーズ・ミッドレイヤー

さらにその上に重ねるのがフリースを代表とした中間着、レギュレータ(R)です。
patagoniaの商品の代表格ともいえるフリースですが、レギュレーターはRマークが付いており、
レトロカーディガンやマースピアル等のタウンウェアとはカテゴリーを別にしております。非常に
コンパクトで軽く、更にレイヤリングしやすいような設計になっております。これこそがpatagonia
の真骨頂でしょう。
これらのレギュレータも4段階にそれぞれ厚さによりR1、R2、R3、R4の商標が付いています。
特にR4はウィンドストッパーですので、かなり寒い気候下でも雨や雪が降らない限りアウターと
して使用できます。
またフィットについてもR1、R2はインナーとしての役割が多くよりフィット感のあるスリムフィッ
ト。R3、R4はアウター的役割が多くレギュラーフィットとなっております。

R1プルオーバー
R2ジャケット
R3ジャケット
R4ジャケット


シェル(ハードシェル/ソフトシェル)

最後にアウターですが、patagoniaではこれをシェルと呼んでいます。
最も外側に着るものですから、全て防水、透湿性が前提ですが、それぞれの機能をより特化
するためにさらに2種類に分けられます。
完全防水・透湿でストーム(嵐)対応型のハードシェルと、透湿性に重きを置いたソフトシェルで
す。
ソフトシェルでももちろん防水性も兼ね備えておりますが、土砂降りや一日中雨の中を動き回
るときなどはハードシェルの方が安心でしょうが、雪や不意の雨程度でしたらソフトシェルで充
分カバーします。
また防寒性を高めたインサレーション入りのシェルもそれぞれ数多く取り揃えております。

フィッシング用シェル
レインシャドージャケット
完全防水のハードシェル
オールマイティージャケット。
ディープウエーディングジャケット
フィッシング用のハードシェル
ガイドウオータージャケット
フィッシング用では最高峰の
防水ジャケット
インサレイタージャケット
フィッシング用のソフトシェル
防寒用にフリース裏地



レイヤーの実際

真冬から早春のフィッシングシステム

下はウェーダーの種類により若干異なりますが、上はこれであらゆる状況下で対応が可能とな
ります。
マッチングハッチや立ち込みのウエットフライの釣りではこんな組み合わせでカバーします。
アウターにインサレーション入りを選べば、下は軽装でも充分な保温を保ちます。
朝夕と昼間の寒暖の差の激しい時は特に効果的でしょう。
暑くなればアウターを脱げば1日快適に過ごすことが出来ますし、急激な天候の変化にも対応
してくれます。

キャプリーン1
R1
インサレータージャケット

一番効率の良い組み合わせは下記です。
アウターのレインシャドーは薄手で軽く、動きを遮りません。
また暑くなればR2を外せば、即対応出来ます。真冬の釣りから早春、秋口のサーモンまで、こ
の組み合わせで充分にカバーしてくれます。もちろん雨や雪の日も心配ありません。
キャプリーン1
キャプリーン3
R2
レインシャドー

雨の心配の無いとき、さらに気温の低い時はこれだけで充分です。
R4はウィンドストッパーで、保温力も高く、動きを遮りません。
キャプリーン1
キャプリーン3
R4


また夏場の岩魚釣り等ではキャプリーン1+キャプリーン3だけで充分です。
ポリエステルですので、水に濡れてもすぐに乾き、汗の吸収も抜群です。

このほかにも、いろいろなバリーでションが組み合わせることが出来ます。
行く先々の天候、気温によって、最も効率の良い着回しが大切です。
さらに荷物に制限のある遠征では、このへんを良く考えて選べば、かなり荷物を減らすことが
出来るはずです。

パタゴニアのウエアーはその辺をトータルに考えた機能性が魅力です。
一つ一つのフィットについても、全て意味がありますので、このへんをご理解の上、選んでいた
だければ必ず納得してくれるはずです。
アウトドアーウエアーは良い物を長く愛用することを前提にお選び下さい。

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